2008年11月12日水曜日

11/12 Today 「 洋服の日」とのこと

11月12日は、洋服記念日: "「洋服記念日」は、明治4年に発布された勅諭により、明治5年11月12日付で「爾今礼服には洋服を採用す」という太政官布告令が出されたのにはじまります。
 注文洋服業者により明治19年に設立された東京都洋服商工協同組合では、昭和4年にこの日を「洋服記念日」として制定しました。"
昔は街中に洋服の仕立て屋がいっぱい居た。事務所に勝手に入ってくる仕立て屋に新入社員は追いかけ回されたものだ。洋服は初任給より高かったけれど、みんな「ちゃんとした」身なりをするために無理して作った。今は昔。

いつの間にか、世間は、洋服の仕立てで人を判断するという19世紀からの習慣をやめてしまったのである(一部には残っているそうだが、おいらには無縁)。ちょっとしたお金を払えば誰でも買える洋服では「おいらはえらいぞー」とアピールできなくなったのだ。OLでも買えるヴィトンにどれだけのステータスがあるというのかというのと同じ。

「衣食住」の「衣」の部分での記号価値の消滅。これは残る「食」と「住」の部分でもとても示唆的である。アメリカの住宅価格の下落は止まらない。住宅のステータス価値の崩壊とともに中産階級も崩壊するだろう。アメリカ人は今後「質実剛健」でやらざるを得ない。アメリカの価値観は日本にも伝播する。

「食」についても同じだろう。「一個十万円のマンゴー」なぞ、カッコワルイのである。

0 件のコメント: